暑さ忘れの辞書読み

コロンボ,ドゥバイ、マニラの暑さもなんのその。
船橋の暑さだって大したものです。エアコン、扇風機、深夜の窓開け、
なんでもありで気ままに過ごしていたら、8月あたまに軽度の肺炎にかかった。
「こりゃーいかん。なにか対策を」と思い,いろいろ考えていた。

8月25日クラスでMikeが用意したマテリアルは“Business Idioms Discussion” だった。その中に“the big cheese”とある。使ったことはないが
「最高権力者、社長、顔役など」の意味として使われるそうだ。
2013年5月に「a big cheese は大きなチーズではありません」と言う
タイトルの新書本が出ている(牧野高吉著)。知らなかった私は「じゃあ、何?」
てなことで手に入れた。曰く、「このcheeseは我々が食べるチーズでない。
語源は(もの)を意味するヒンズー語のchizであり、イギリス人が植民地時代の
インドから取り入れたのが由来」とある。発音が似ているとしてcheeseと綴られ、定冠詞theをつけ、さらにbigをつけてidiom として定着したとある。

暑さしのぎはここからだ。

牧野先生の記述はそれとして、辞書にはどう書いてあるのだろうか。
外はくそ暑いがとりあえず風があるので窓は開けてある。冷やした麦茶もそばに
ある。PODには”perh.f Hind. chiz thing “とある。なるほど。
とすると研究社の新英和大辞典は当然似た記載だろう。
“? Pers. & Hind.Chiz thing”とある。?と Pers. が追記されてる。不詳だがペルシャ語起源という説も有るのか。

ジジイのこだわりが始まる。

POD+新英和がそうだとすると、ロングマン・Websterは どう書いてあるの。
“prob fr Urdu chiz thing fr Per” とある。
え? ヒンズー語じゃなくてウルドゥー語起源なの?
ランダムハウス英和はどうか。案の定 ”Urdu chiz thing <Pers” とある。
Hind. の記載はない。因みにOEDには特に由来、語源についての記述はなかった。

「熱中症、忘るる今日の辞書めぐり」
いずれにしても、どっちでもいいような、役にも立たないほじくりだが、これはこれで楽しい。しばらく暑さを忘れることができる。安上がりの避暑法だ。
ところで25日Mikeのクラスには別のテーブルに出ていたので、このIdiomsのDiscussionには参加していなかった。
聞いてる立場だったら、「だから何だよ。いい加減にやめてくれ」というでしょうね。

HASHI

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