有給休暇をとった。
新宿の焼肉レストランもあちこち下見してから予約して、ウェルカムデザートも注文、プレゼント用に猫柄の扇子と相撲柄Tシャツも買った。
そして1ヶ月後、カレンとその娘のジェナがアメリカから来日。私たち家族とは10年ぶりの再会だった。夕食を共にし、その後みんなで都庁まで夜の散歩と展望室からの夜景を楽しんだ。私がアメリカ在住中、息子を通じての友人だったので、現地の学校の話やいろんなイベントの思い出の話も出て、本当に懐かしく楽しいひと時を過ごした。
けれど私はとうとう言い出せなかった。
”明日は休暇を取ったから、一日中一緒に遊べるよ。”と。
私はおじけづいてしまった。はじめは一緒に何処へでも行こうと思っていたのに。
彼女たちには秋葉原のフクロウカフェ行きたい、原宿のワッフル食べたい、大阪に日帰りで行きたい、などいろんなプランがあった。もちろん誘ってもくれた。しかし、私一人で(夫も息子も都合つかず)いったいどう案内すればいい?都内も路線もよく知らない。ひょっとしたら彼女たちより日本のことをよく知らないかも。
まして終日英語で過ごすなんて!
そして翌日私は、ヒマを持て余しながら ”やっぱり一緒に行けばよかったかな・・何か困ってないかな・・” などなど悶々と過ごした。
それからある日、私はFESSと出会った。
トライアルの申し込みもとても勇気がいることだったけれど、部屋中から英会話が聞こえてきて最初は圧倒されるけれど、ここにはあの日の後悔をプラスに変えてくれるチャンスがたくさんある。
こんな時はなんて言えばいいんだろう?この文はどういう意味なんだろう?ネイティブな英語を聞き、わからないことは他の会員の方に教えていただき、地域で行われている英語関係の活動の情報も得ることができる。
なにより、いろんな経験と体験を積まれた個性豊かな会員の方々が魅力的で、刺激とやる気をもらえる。だから半世紀も続くFESSは、とても生き生きとしているんだと思う。
Summer Campがとても楽しみだ。
『8時間英語で考え、英語で話そう!』
こんな機会は滅多にない。
来年は私が彼女に会いに行けるといいな。有給休暇をたくさんとって。
Keiko